ご注文がキャンセルされるケースについて

最近増えてきたので改めてお知らせします。

当店はカナダのECサービスであるShopifyを使用しています。Shopifyではすべてのお客様の決済が正しいものであるかどうかを不正検知というシステムで監視しています。これは皆様を疑うというよりは、皆様の権利を保護するためにあります。ご自身の個人情報が漏洩していなくても、ひょっとしたらどこかで漏れてしまっている可能性がありますから、知らないところで決済されてしまわないようにチェックしているということです。

この検知システムはお店にとってももはや命綱となっています。クレジットカードの不正使用は当店ではデジタル万引きと呼んでいますが、不正使用された場合、商品はだまし取られた上に不正使用されたカード保有者の方の損失補填も店がしなければなりません

仕入れ値4万円、売価5万円の商品を売っているとしましょう。これをデジタル万引きされた場合の損失は4万円となります。
1個売って得られる利益は1万円です(実際はもっと少ないです)。つまり、1個デジタル万引きされた損失を穴埋めするには、4個以上を売らなければならないと言うことです。

さて、こうなるとお店としては不正使用かどうか疑わしいケースがあった場合、大きすぎる損失を抱えるリスクをとるか、それでも売上を立てるかの判断を迫られます。その際、決済会社から提供されたお客様の断片的な情報(念のため申し上げますと、クレジットカード番号は最後の4桁のみ知らされるのでこの情報を元にして我々が不正使用することは不可能です)を元に、本当に本人が買ったのかを調査します。

調査の結果、これは怪しいとなった場合や、念のためキャンセルしておこうとなった場合は注文をキャンセルとさせていただいています。当店の場合のキャンセル判断の目安は高額決済+本人の情報が意図的に隠匿されている。です。

高額決済は転売が容易な商品に多いためです。不正使用も100%このような転売しやすい商品に対して行われます。
本人の情報を意図的に隠匿しているケースとしては、アクセス元を隠す、誰でも容易に取得可能なメールアドレスを使用している、の2点があります。

アクセス元を隠匿する方法としては、プロキシと呼ばれる代理サーバーを使用するケースがほとんどです。プロキシを使う事情というのもあります。職場からのアクセスで管理者にそれを知られたくない場合や、データ容量の削減を目的としたものなどです。

誰でも取得可能なメールアドレスといえばgmailも誰でも取れるんですが、不正使用者がgmailを使ってくるケースは意外に少なく、怪しい使い方をするとBANされるんだろうなって思っています。そして不正使用者のほとんどが使ってくるメールアドレスがあります。

たまたまそのメールアドレスを使用している方が、ご自身のカードでお買い物をされた場合、当店としては9割白なんだけど1割の黒が黒すぎるのでキャンセルという判断をしています。お客様が悪いんじゃないんです、不正使用する人が悪いんです。

そして逆に検知システムは黒と判断しているけど白になるケースもあります。それは外部決済サービスによる決済です。具体的に言うとAmazon PayやPaidyなどです。この場合決済サービスが使用者の本人確認を行っていることが多いので、当店としては(もちろん、黒判断されることもありますが)白として処理しています。

ですので、もし、当店はもちろん他店でも買い物がキャンセルされたり確認の連絡がやたら来るって場合は、アクセス方法や提供している情報が不正使用する人のものに似てしまっている可能性があります。ので、そのあたりを変えてみるといいかもしれません。

なお、当店では100%出荷する決済方法としては銀行振り込みによる前払いがあります。どうしてもという場合はお知らせ下さい。
後払い決済などクレジットカードを使用しないタイプの決済方法も順次増やしてまいります。

※ここで紹介している判断要素は提供されている様々な情報のごくごく一部です。仮に悪いことしようとしてる人がこれを参考に情報を取り繕っても、黒判断される可能性がとても高いです。また不正使用検知のプロセスや通報などはとてもシステマチックに行われています。軽い気持ちで不正使用に加担することがないよう、くれぐれもご注意下さい。商品を転送するだけのバイトとか商品を受け取るだけのバイトとかです。当店も明らかな真っ黒案件は警察に通報しています。