コーヒーがなぜかうまくなるメソッド、パラゴンをホームセンターで実現する方法

コーヒーがなぜかうまくなるメソッド、パラゴンをホームセンターで実現する方法

2023年最初のトピックとしては、もうすぐ発売されるNUCLEUS COFFEE TOOLSのPARAGONがあります。当店でも争奪戦に勝てたらいくつかご案内する予定です。

PARAGONはちまたにあふれるオカルトコーヒーグッズとは異なり、きちんとしたエビデンスが存在するメソッドです。ざっくり説明しますと、抽出直後のコーヒー抽出液を急冷することで、揮発してしまったりする香味成分を内部に閉じ込めることができるので、結果としてコーヒーがおいしくなります。というものです。

だったら急冷式アイスコーヒーもそうなんじゃ…と思うんですがアレは氷で冷やすのに対して、PARAGONは冷凍庫でギンギンに冷やしたステンレス球を用います。よって、氷のようにコーヒーが薄くなることもありません。

大元の論文は一般に公開されてないようですが、スイスにあるコーヒーエクセレンスセンターというコーヒーの研究所(日本のメーカーも様々な調査を依頼していることがわかっています)の創立者であるChahan Yeretzian博士が考えたものである。とされています。実在する人物です。

PARAGONはV60などの円錐ドリッパーのスタンドに冷やした鋼球をセットするアームが追加された、言うなればちょっといいドリッパースタンドのようになっています。

ということは、ドリッパースタンドさえあれば、ホームセンターとかで買える材料だけでPARAGONできるかもしれません。いや、できます。ということで材料を買いにホームセンターへ行ったのですが、大きめの鋼球はなかなか売られていません。これだけはモノタロウに頼みましょう。

使用した鋼球はノーブランドSUS304 鋼球 1インチです。PARAGONの鋼球は直径で30mm位ありそうなんですが、30mmの鋼球は恐ろしく高いし、ギリギリおためしで買えるかなーってのが1インチでした。

鋼球を支持する道具は洗面台によく設置するゴミ受けを使うことにしました。鋼球はよく洗ってから冷凍庫でしっかり冷やします。基本的にステンレス製であれば衛生面でも大丈夫でしょう。

微妙に径があってないので爪楊枝で支えています。

当店はドリッパースタンドがない(ほしいスタンドが廃番なのでPARAGON待ち)ので、今回はエスプレッソでPARAGONすることにしました。

コーヒーを球に当てる必要があるので、エスプレッソの場合は吐出口がシングルのものが使いやすいでしょう。ボトムレスの場合、球に正確に当てるのはなかなか難しいです。

後はいつも通りに抽出して完成です。

PARAGONとそうでないコーヒーの比較をしたことがあるんですが、PARAGONの方が確かに香りやフレーバーが立っている印象がありました。

今回は1インチのステンレス球を使っていますが、おそらくPARAGONは抽出し始めの一番濃い部分を急冷することで効果を発揮すると考えられ、球の大きさも最も最適なものに調整されているはずです。

現物を手に入れたら詳細にチェックしてみるつもりです。そしてあわよくば販売にこぎ着けたいのですが、争奪戦に勝てる自信がありません。それまではこのジェネリックPARAGONで楽しんで行こうと思います。

※PARAGONの発売は2月にずれ込んだようです。先行して鋼球の仕様があきらかになりましたので紹介します。

鋼球:40mmステンレス球・チタンコーディング

こんなにデカかったっけ??って感じです。

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