ダイレクトトレード

当店を始めるに当たって、一番やりたかったことがダイレクトトレードです。これは、コーヒー豆を購入する場合、そのほとんどが商社を通して行うのですが、こちらは輸入業者と現地コーディネーターを通し、従来の商社を通す取引よりもより生産農家との距離を近く取ることができるというものです。

間に入る業者が少なくなればなるほど、生産農家に入るお金が増えるので、現地が潤うという仕組みです。トレーサビリティは確立されていますし、日本側の輸入は業者が担当していますから、残留農薬などの検査も問題ありません。

ただし、ダイレクトトレードは扱う豆の量が非常に限定的です。ものによっては全体で1トンもなかったりします。これを日本全国(場合によってはアジア圏)の焙煎業者と取り合うので、豆によっては一瞬で完売してしまいます。まとまった量の豆を確保できないので、安定した味を提供したいオリジナルブレンドなどに使うのは難しく、結果として季節限定豆のような扱いになります。

さらに発注単位が最低で60~70kgで10万円前後となるため、小規模の焙煎業者は手を出しにくいという面もあります。海外の卸売り業者のダイレクトトレードは1回300kgとかですから、これでも十分買いやすくなったと言えます。

さて、そんなダイレクトトレード豆を当店でも取り扱うことになりました。最初の入荷はケニア。おそらく6月くらいに入荷が予定されていますが、7月になるかもしれません。もう何種類かダイレクトトレード豆を入れる予定でいます。

生産者の思いがびっしりと詰まったダイレクトトレード、是非ご期待ください。

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