店長はエスプレッソが好きです。でもそのまま飲めないので、ラテにしてよく飲んでいます。エスプレッソを入れるには、専用のマシンが必要です。エスプレッソライクなものであればいろいろなマシンが売られているのですが、やっぱり専用に開発されたマシンの方がお店に近い味が出せます。
日本で手に入る家庭用エスプレッソマシンの最高峰はRancilio Silviaでしょう。これがきっかけでエスプレッソ沼にはまってしまい、ついには豆を売り始めたのが店長です。
今はラボではRocket R58というマシンを使っています。デュアルボイラーで連続抽出ができ、ポンプがロータリー式なのでちょっと静かなのが特徴です。しかしもうちょっと、いろんなマシンを使ってみたいなと探しているのですが、最近になって3機種ほどに候補を絞り込むことができました。
なお、これらのマシンは個人輸入のみOKです。販売するには食品衛生法と電気用品安全法のそれぞれの検査を行い、必要に応じて表示しなければなりません。個人輸入した機器の転売は違法になることがあるので売るのはもちろん、買うのも注意して下さい。
候補1:STRIETMAN CT-2
オランダの超手作りなレバー型のエスプレッソマシンです。最近のレバータイプによく見られる、必要なお湯のみをヒーターで温める方式を採用していて、スチーマーがありません。ボイラーやポンプがない分コンパクトな筐体(それでもデカいですが)で1日数杯程度しか入れないようなホームユースに適していると言えます。
なんといってもこの見た目。金属をクラシカルな方法(曲げとか抜きとか)で加工してあり、ハンドメイド(エスプレッソマシンはほとんどハンドメイドなので、これを特徴とするのはおかしいんですが)感がすごくあります。注文時はハンドルの素材を変更することができます。受注生産でリードタイムが3週間ほど、お値段2380ユーロからとなっています。
候補2:decent
台湾の新興メーカーが作っているエスプレッソマシンです。特徴としてはボイラーやヒーターなどをすべてコントロールできるようにしてあり、本体に接続したタブレットで設定や抽出状況をグラフで見ることができます。これで何ができるのかというと、世の中にある様々なエスプレッソマシンの挙動をシミュレートして「よーし今日はSynessoでいってみよう」とか「試験抽出だしLa Marzoccoでいこう」とかできてしまうのです。
シミュレーションの機能はそのままに、ヒーターのグレードや設置方法をカスタマイズ可能。あと周辺アクセサリが超充実しててどれも安価と採用するお店もどんどん増えています。国内代理店はなく直販で仕入れる必要があるため個人輸入になりますが、どういうわけか国内のお店に置かれているのをみかけます(食品衛生法の検査をパスしてない機器を営業利用するのはアウトですから、メーカーがひょっとしたら書類を用意してくれるのかもしれませんね)。
候補3:Meticulous
現在クラファン準備中のマシンです。ボイラーレスでレバー型に見られる抽出ごとにお湯を入れるタイプです。湯温のセンシングとヒーティングに相当なこだわりを持っているマシンで、おそらく理想的なエスプレッソを家庭で安価に作れるというのを利点として持っていると考えられます。
特徴は本体にひっそり内蔵されたスケールです。これを使えばこのマシンだけで豆の計量、ミルクの計量など様々なエスプレッソドリンクのレシピで必要な計量をこなすことができます。
期待度が高く、メーカーもクラファン予約権を100ドルで販売していて自信のすごさがうかがえます。てか定価いくらなのかだけでも教えてほしいところです。→書いてるときにメールがありました。クラファン一般価格1500ドル、アーリーバード1300ドル。予約権を使うと確実にアーリーバードで購入することができるとのこと。個人輸入してちょっと使ってみたいマシンですね。
ちなみにこのマシンは店長がクラファンで購入しています。いつ届くか全くわからないんですが、届いたらしっかりレビューをお届けしようと思います。
これ日本で売ろうとしたら食品衛生法、電気用品安全法、計量法のそれぞれの検査にパスする必要があったりするので真面目にやるとコストが大変なことになり、1台30万で売れるかどうかって感じがします。
これ以外になんかないんですか?って思いますよね。あります。わざわざこういう紹介しなくてもいいくらいのマシンがこちらです。
レバー型で抽出ごとの給湯が必要ですが、しっかりしたエスプレッソが出せる上に低コストということで店舗での採用も目立つマシンです。代理店もあるのでサポートは問題ないでしょう。卸はやってないみたいで、当店での取り扱いはありません。こちらは購入前にレンタルすることができるサービスがあります。
当店で最近取扱をはじめた全自動型のエスプレッソマシンです。全自動型といえばデロンギの製品が有名で、リゾート地のカフェなどで稼働しているのを見かけます。GAGGIAはデロンギに比べると知名度はイマイチなのですが、イタリア製エスプレッソマシンとしてRancilioに並ぶ知名度を持っています。事実として家庭用マニュアルエスプレッソマシンで最初に紹介したRancilio Silviaの対抗として良く名前があがるのがGAGGIA Classicです。
マニュアルマシンの取扱前に全自動マシンを取り扱いはじめたのは理由がありまして、エスプレッソは作るのがめんどくさいので豆突っ込んだら勝手に出てくるエスプレッソマシンは一定の需要がある(ウチの仕事場でもほしいぞ)からです。いろいろ楽したいからという思いがミルクフォーマーレスの製品のみ扱うというスタイルからもわかっていただけると思います。ミルクタンクの清掃は本当に面倒なので。
こちらの製品は4500円分のコーヒー豆クーポンが付属しています。ちょっとお高いですが届いたらすぐ美味しいエスプレッソをお楽しみいただけます!
※現在エスプレッソマシンの取扱いは休止しています
エスプレッソにオススメしたい豆などは当店で取り扱っていますので、エスプレッソマシンを入手したら是非お豆は当店でお買い求め下さい。
エスプレッソ用に挽いてお届けすることもできます。